ポキとフリークスと人間と・・・

何処に行っても同じか・・・。
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My Little Little Sister
ウォント・トゥー
Want Two
Rufus Wainwright




 Rufus Wainwrightは『Want One』の方が好きなのだけど。いずれにせよ、彼はわたくしが最も好きな歌手の一人だ。滑らかで艶やかで妖しい歌声も好きだし、彼の存在感を引き立てる仰々しすぎるオーケストラのアレンジも好きだし、退廃的でナルシスティックな目線も好き。『Want One』は良質なアメリカン・シンガー・ソングライターとしての才能が開花し、ロック的な要素と仰々しいオーケストラと見事に調和した作品だった。一方『Want Two』は本来オペラ出身だった彼のクラシカルな面が前面に出た作品。ロック的なのは前者の方、歌モノとしても前者の方なのだけど、彼にしか表現できない濃厚なデカダンス(文字通り腐りかけの果実のような)、とろけそうな美声を満喫するなら後者。ステージで女装をし、“ゲイの救世主”を気取って嬉々として歌う姿は圧巻。
 わたくしが最終的に望むバンド形態は、ピアノ・カルテットを背後に従えて、小粋な楽曲を朗々と歌い上げることだ。ピアノの代わりにハープシコードでもいい。ラディカルにかわいい曲をやりたい。かわいいんだけど血なまぐさい楽曲。室内楽に囲まれてくるくる踊りたい。Rufus Wainwrightが“Oh My Little Little Sister”と歌いながらストリングスと戯れていたように。思い切りバロックでかわいらしい曲を室内楽の流れるような演奏に合わせて歌う。聴いているうちに視界が霞んでくるような。最後はお決まりの大団円でじゃーーんっと終わる。




Want One
Want One
Rufus Wainwright



06:11 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
溶解
カイロは既に残酷なほど暑い(死)

まだ3月下旬だけど。



今日の最高気温、38℃。

そんな中、わたくしは歩いて2時間かけて自宅とタフリール広場を往復した。
金なかったからね。

7月、8月あたりには余裕で45℃にまで達するらしいから、どうすればいいのだと。



05:55 | 留学 | comments(4) | trackbacks(0)
ぬおおおぉぉぉぉ・・・
・・・暑い!!


学校に行って帰るだけで、もうフラフラして昼寝しないと一日のテンションがもたない(死)

それにしても、いくら暑さに慣れているとしてもエジプト人の学生は元気だ。以前言ったけど13時から17時まで授業ぶっ通しはさすがに無理。


 日本に帰ると、日本の少年少女たちのしらけていたり、病んでいたり、鬱ぶっていたりするのにまた出会うのだろう。そういうわたくしもエジプトの若者の厚かましいまでにフレンドリーで底なしに元気なノリに完全に同化したわけではないけど。酒もない、クラブもない、これといった趣味もない、恋もない、セックスもないのに、それでもエジプトの若者はとにかくキラキラしてる。とにかく小さいものでも何かに楽しみを見つけている。当然わたくしは日本の若者と一緒にいる方が落ち着くし、安心感を覚えるのだが、わたくしが日本に帰った時、彼らを見てエジプトの若者のキラキラした感じが多少羨ましくなるのだろう。
 わたくしの場合、クラブやパーティや音楽など、日常と非日常の空間を分けて辛うじて盛り上がることはできるし、辛うじて活き活きすることはできる。日本の大学生ならばモラトリアムの学生の時期と大人としての社会人を分けて、決して手に入れることはできないし、社会に出る時が来て限られている時間が終われば綺麗に失われてしまうとわかりつつも学生のキラキラした時間を得ることは辛うじてできるかもしれない。でもエジプトの学生には、区切りがあってそれによって生じる触れ幅によってエネルギーを得る必要はないように思える。日常と非日常が分かれていて、正常と異常があって、それによって膨大な倒錯的なエネルギーを得るわたくしとはまた違うように思える。そもそもエジプトの大学生は、今すごしている学生としての時間がやがて終わるモラトリアムだなんて思ってもいないのかもしれない。キラキラしている時間がいずれ失われてしまうから急いで今を謳歌する必要もないのかもしれない。エジプトのおっさんを見てみればわかる。彼らも無駄にキラキラしている。“働く”という概念が違うのだろうか。
 




21:11 | 留学 | comments(0) | trackbacks(0)
疲労
今更ながら、ロックやポップ、ギターやベースのない生活ってなんてことはないものなのだなあ。

 エジプトに行く前、来て1,2ヶ月あたりに物凄く心配だったのは、対人関係だとか言葉の問題だとかその後の進路などそれら個別の問題ではなく、それらが消え去って一年間という留学期間をしっかりと地面に結びつけることができずに、ふら〜っと宙に浮いてしまわないかということだった。一年という期間は自覚するには丁度良い長さだし、既に東京では学生生活の流れに自身を結び付けられずに宙に浮いてしまっていたので、この期間だけはしっかりと時間の流れに自らを位置づけようと決意したわけであります。今のところ、何も問題はない。信じられないほどうまくいっている。わたくしは留学生活を楽しんでいるよ。
 東京で一人暮らしを初めてしばらく時間が過ぎたあたりから、わたくしは学生生活という時間の流れの中で、過去においても未来においても一人で自身の力のみで存在していると勝手に思い込むようになっていた。大学生であるということはそれだけで、何か原罪のようなものを背負っていて、傲慢になりきることもできないし、慎ましく生きることもできない。両方の逃げ道を奪われている。だからエジプトに留学にきている学生が“私は慎ましく生きている無名の庶民でーす”とアピールするのがマジでむかつくな。根本的にわたくしと差はないのだけれど。
 エジプト人は底なしに元気だな。時にうんざりするほど元気すぎる。大学の授業で休憩なしで1時から5時までぶっ通すことなんて日本人にはできない。しかも彼らはだれない。先日日本語科の学生たちとスエズ運河沿いのリゾート地に行く機会があったのだけど、7時集合でバスの中でひたすら歌って踊って太鼓を鳴らしまくる。12時に海に着いても景色を楽しんだり、静かで澄んだ空気の中でカイロの排ガスと粉塵と騒音で狂った感覚を癒すこともせず。すぐさまボールを取り出してサッカー、ドッヂ・ボール、バレー・ボールととにかく動き回って、踊りまくる。帰りのバスに乗ったのが夜の10時。さすがに疲れるだろうと思いきや、帰りのバスの中でも歌って踊って、止まるところを知らない。わたくしはマジで疲れていたので吐きそうだった。そんなわたくしに向かって「楽しくないのか?怒ってるのか?」と訊く学生たち。アホか。
 エジプトの大学の社会における役割は日本のそれと全く違う。故に日本の大学の考え方で勉強してもダメなんだな。エジプトの大学は我々の概念では大学ではない。資格習得や職業訓練の場と思っていい。大学で学ぶことがそのまま仕事で活かされる。例えば日本語科の学生の大半は明確に仕事のために日本語を勉強している。故に文化や歴史についての知識はほぼ皆無なのだが。日本語を話せるようになったら、海外旅行客を相手にする御土産屋(パピルス、絨毯など)やツアーガイド、翻訳などの職を探し、とりあえず将来は安泰になる。日本文化のある特定の研究をしようとする人は全学年に一人いるかいないか。工学部なら彼らはほぼエンジニアになる。エンジニアといってもここではその大半は家のエアコンや冷蔵庫、洗濯機を修理しにくる人たちで、それらもほとんど昔の型なので、積極的に何かを開発しようとするものではない。
 

21:36 | 留学 | comments(2) | trackbacks(1)
終わらない夏だなあ。






































22:08 | 留学 | comments(0) | trackbacks(0)
forbidden lover
やはりL'arc〜en〜Cielによるカルマ落としは必要なようだ。

そういえば、遊びで“honey”を何度かやったことあるけど、本気でラルクをバンドでやったことなんてなかったな(ё)


yukihiro以外の全てのパートをやりたい。分身が欲しい。
kenのギターソロも弾きたいし、
tetsuのグイングインうねるベースも弾きたいし、
hydeの低音部分を完璧に真似たい。
分身が欲しい。

やる曲はポップな曲よりかは、マジでhydeのボーカルがキツい曲がいい。
“forbidden lover”や“虹”とか
勝手にテンションが上がってきたな(∋ω∈)



 前回の日記でも触れた、馴れ馴れしいエジプト人の中でもさらに無礼な友達が、わたくしのパソコンを使ってずっとfacebookで日本語科の友達(女)の写真を凝視していたことについてなんだけど、彼女はモデルをやっているらしく、Akmalの“enta el hob”という曲のPVに出ているらしいので、また彼はわたくしの電話代を使ってyoutubeでPVを観ていたのだけど、それがどうも変で。それをにやにやしながら見ている友達は本当に気持ち悪かった。
 知り合いではなかったらなんてことはないPVなんだけど、知り合いだと見るとなんか吹き出してしまうな。Akmalという推定40歳かそこらへんのおっさんが、二十歳の学生の後ろから抱き着いてほっぺたすりすりしまくっているのを見ると、なんか援交とか金の匂いがする。一応仲睦まじいカップルなんだろうけど。おっさんベトベト触ってるなあ。なんかウケた。彼女は今年の一月に一ヶ月間ほど日本に旅行に来ていたらしい。カネモだな(ё)
 PV撮ろうぜ!!多部未華子をベトベトにする類のものでもいいから。

 
22:17 | 留学 | comments(7) | trackbacks(1)
なんか、
昨日、久しぶりに、本当に久しぶりにギターを弾いた。






まじ、ヤバイ


メジャー、マイナーのスケールすら弾けなくなっていた。
“虹”のイントロのアルペジオがかなり遅くなっていた。
“スコール”では右手と左手が全然かみ合わなくて“バイ〜ン”という音ばかりなっていた。
“STAY AWAY”のギターソロが弾けなくなってた。
“DRIVER'S HIGH”のギターソロも弾けなくなってた。
“ミサイル”のギターソロは弾けた(*´∇`*)


もう左手というよりは、右手が全然動かない。一応他の弦楽器をかなりマジで先生に教えてもらっていたわたくしの感覚では、弦楽器の要は左手ではなくて右手。右手が全て(右利きの人の場合)。



あと、昨日はマジで無礼なアインシャムス大学の日本語学科の生徒が家に上がってキレそうになった。彼は勝手にわたくしのパソコンでインターネットを長時間いじるし(電話線だから遅いし高い)、壊れてるテレビを今すぐ直せとかいう無茶な要求をしてくるし、水や食べ物をねだってはボロボロこぼすし。

彼はわたくしのパソコンで長時間facebookを見てたのだけど、彼はセックスの話はムリ!!タブー!!と言っていたけど、ひたすらクラスメイトの女の子の写真をじろじろ閲覧している姿は、逆にいやらしくみえるし気持ち悪い。彼は二十歳だけど、日本人の感覚では三十路半ばといった感じ。

facebookで日本人彼女募集というコミュに入っているのを見た瞬間はマジでひいた。facebook上の彼の友達にはネカマか??と思わせるのもいくつか。あと何かのビジュアル系バンドの画像を見ながら「この娘かわいいよなあ〜」と言っていたので、涙が出そうになった。日本人の彼女ができるといいね。



04:33 | 留学 | comments(5) | trackbacks(0)
It's not somebody who's seen the light
グレース
グレース
Jeff Buckley



 Leonard Cohenが作詞作曲した“Hallelujah”という曲を、Jeff BuckleyやRufus Wainwrightなどがカバーしている。両者ともに奇跡的な声の持ち主で、本当に信じられないくらい厳かに響く。その声の響きに“聴き惚れる”というのはこういうことなのかと思い知らされる。最初に知ったのはJeff Buckleyの方だけど、個人的にはRufus Wainwrightの声が好きなのでこちらの方が好き。アレンジもギターよりもピアノ一つの弾き語りの方が好きなので。でも両者とも濃すぎるほど個性的なボーカリストなので、もはや選択すること自体意味がないのだ。
 しかし、やはりLeonard Cohenの詩とメロディの魅力がボーカリストが変わっても、変わらずに際立っている。“Hallelujah”、この曲の詩がすごい。今更ながら恐れ入った。彼の独自の宗教観が遺憾なく発揮されている。語り始めるあたりからすでに、厳かだけど優しく、寒そうだけど暖かい雰囲気に持っていかれる。



多分、私は以前ここに来たことがある。
私はこの部屋を知っている。私はここを歩いたことがある。
君に出会う前、わたしはここで一人で住んでいたんだ。


という所が妙に引っかかって、何度も何度も読み直した。何故か知らないけど、この部分が本当に好き。あとここも。



I've heard there was a secret chord
that David played, and it pleased the Lord
But you don't really care for music, Do you?
It goes like this, the fourth, the fifth
The minor Fall, The major lift,
The baffled king composing, hallelujah



04:37 | 音楽 | comments(2) | trackbacks(0)
深夜に
Electric Heavyland
Electric Heavyland
Acid Mothers Temple



勉強の合間に、深夜にAcid Mothers Templeを聴く。
ひたすらギシギシ、ガシャンガシャンと鋭い音を発するギターと、むおぉぉぉーっという発振音のようなベースがおよそ20分くらい続きます。
何だか気持ち悪いや。でも無駄にテンションが上がって何か吠えていた。

わたくしはMOGWAI、Sunn 0)))、borisなどの混沌や渦は好きだけど、Acid Mothers Templeの混沌なりやたらでかい音の塊は時に不快になる。時に好きだけど。


急にベースが弾きたくなった。忘れていた感覚を無理やりこじ開けられた感じがして、とにかく今猛烈にベースを弾きたい。およそロックやバンド的なカタルシスからは程遠い生活に慣れていたのだけれど、ふと思い出した。エジプトでは楽器を演奏したいというよりかは、とにかく誰かと踊りたい、という感じ。劣悪な音質で、ワレまくるほどの大音量でとにかく誰かと踊る。



今はベースを弾きたい。
全てのエフェクターを直列繋ぎでONにして弾きたいな。
通常のベース音の2オクターブくらい低い音を出したい。
頭をゆっさゆっさ振動させて、くらくらしてぼーっとしてそのまま戻ってこれないような危険な音を出したい。
地下練習室やStudio Leda、あと定演をやったSilver Elephantのステージで全てのエフェクターをONにした瞬間、周囲の物体や地面までもが揺れているのを感じるのが好き。
もっと低くて太くて滑らかで艶やかな音を出せるはず。



06:41 | 音楽 | comments(2) | trackbacks(0)
ビクトル・エリセについて
ミツバチのささやき
ミツバチのささやき





 久しぶりに映画の話を。この『ミツバチのささやき』は以前、このブログの何処かでレビューを書いたような気がする。今わたくしがもう一度観てみたい映画の一つ。おそらく、これから先何度もまた観たくなると思われる映画の一つ。不思議な余韻がある映画だ。何故かふと、また思い出したので。
 日本ではスペイン映画はペドロ・アルモドバル、ペネロペ・クルスなどの名前でだいぶ知られていると思う。わたくしもスペイン映画は好き。ただし、ペドロ・アルモドバルやビガス・ルナなどの作品よりかは、わたくしはかなりの寡作ながらもビクトル・エリセの方を絶対支持。視覚的に刺激的なのは前者の方。またストーリーの衝撃度が高いのも圧倒的に前者だろう。特にペドロ・アルモドバルの作品では奇抜でド派手な色彩がギラギラと光を放ち、むせ返るような肉の匂いが漂う中、様々な倒錯者たちが体をこすり合わせて、こすり合わせる度に明らかになる圧倒的な差異の前にまた孤独と向き合うような、過剰が過剰を呼ぶストーリーがある。もはやこの向こうに純粋な享楽が存在するという想像を信じることができないのに、過剰だけがある。それはそれで好き。いや、この過剰を表現できるのは彼以外に誰がいるだろうか。あえて挙げるなら『ヘドウィグ〜』『ショートバス』のジョン・キャメロン・ミッチェルくらいか。
 しかしわたくしは個人的に10年に一度しか作品を発表しない寡作の監督ビクトル・エリセの方がスペイン自身に向き合っている気がして、何となく好き。やはりスペイン映画史を語る際に欠かせないのがフランコ独裁の影響であるが、彼の作品にはその自らの傷痕を至る所に見つけることができる。ペドロ・アルモドバルがフランコ政権下でも果敢に反体制的で挑発的な作品を発表してきた一方で、彼は自らの故郷の歴史を紐解き、自身の傷を見つめ、こんなにも優しく穏やかで、しかし途方もない喪失感を抱えた作品を作っていた。そこには薄暗い教会があり、聖母マリアがあり、軍人があり、廃墟があり、穏やかな陽光がある。
 わたくしは本当は『ミツバチのささやき』よりも『エル・スール』の方が好きなのだけど。一般的には『ミツバチ〜』の方が評価が高くて有名なのだろうか。この2つの作品が微妙にリンクしていることをほのめかすその手法は、本当にいくら評価してもし過ぎることはない。“エル・スール(南)”とはフランコ政権下の諸事情で生み出された(娘にとっての)父の神秘性の起源である。この映画はもともと未完成であり、娘が父の起源である“南”に旅立つ場面で終わる。そして、『ミツバチのささやき』で描かれている場所がその“南”に当てはまるのだ(人間関係に直接の関係はないけど。ちなみに『ミツバチ〜』の方が先に作られた)。ここで重要なのは『エル・スール』が大人になった娘の実存的(?というか?)な物語として成立するのは“未完”によって、ある十全な状態から省略・削除することによってであるということだ。この致命的な喪失からわたくしはこれらの2つの作品を行ったり来たりせざるをえないわけだが、『エル・スール』の後に作られた長編3作目『マルメロの陽光』を観たらどうなるだろうか。わたくしはまだ3作目を観ていない(死)ちなみにビクトル・エリセは70年代に作品を発表してから現在までに長編3作、オムニバス1作しか製作していない。寡作だな。スペイン映画が好き、という理由で副専攻スペイン語を選んだのは大学2年生の時なんだけど、今となっては本当に邪魔な存在だな。






22:33 | 映画 | comments(2) | trackbacks(0)